座りすぎの死亡リスク

座りすぎの死亡リスクは最大40%になります。
日本人は1日の60%を座って過ごすといわれています。これは世界一長いそうです。

1日総座位時間が4時間の人に比べ11時間の人とでは死亡リスクが40%増加するという報告が研究機関より出ています。

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その最大の原因は血流の悪化です。
長時間座ると「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの活動は休止状態になり、全身に押し戻すポンプの働きが停止して、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ってしまいます。

その状態が長く続くほど、いわゆる血液がどろどろの状態になって血栓ができやすくなります。(エコノミー症候群)
血栓はがんを含むあらゆる病気に見られる血管トラブルです。

また、人間の体で一番大きい筋肉、大腿四頭筋の血行不良により、代謝が大幅に落ち
血糖値が上がり糖尿病、肥満、がんになるリスクが増えます。

長時間座ることは、メンタルヘルスにも影響が出て1日4時間座る人と10時間座る人では
心理的ストレスが3倍になり、うつ病予備軍にもなりかねません。

また、猫背の原因ともなります。
長時間座ると姿勢を意識してもどうしても背中が丸まります。
背中を丸めることにより内臓が圧迫され胃腸の働きも悪くなり便秘にもなります。
そして健康寿命にも影響が出ます。
そもそも人の体は座るようにできていませんので定期的ブレイクが必要です。

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健康寿命が伸びる座り方のポイント

A オフィスでも30分から1時間ごとにトイレ休憩や飲み物、資料を取りに行くなど
  定期的に立ち上がるようにしましょう。
  この時、30分なら3分1時間なら5分取れれば申し分ないと思います。

B ブレイクタイムがなかなか取れない時は、座ったままかかと上げ下げしたりひざを
  伸ばしたりするとよいでしょう。