万能ツボ

主な万能ツボを10個取り上げます。
(施術でもこの10個をほとんど使っています)
一つでも覚えていただければセルフケアに役立ちます。
ぜひお試しください。

※ツボのある場所
ツボは神経の交差点、毛細血管の集まるところにあり
主に骨のキワにあります。骨にそって探すのがコツです。

なぜツボが効果があるのか「ツボが効くメカニズム」をご覧ください。

1 合谷(ごうこく)

合谷



手の甲測からみて親指と人差し指の間で、
指を閉じた時にもっとも盛り上がるところの
人差し指のキワにあります。


合谷は、体の中のエネルギーが湧き出るといわれています。
各所の痛みやこり、肌荒れ、ストレス、内臓の不調にと広範囲に有効です。

対応症状
頭痛、歯痛、胃痛、のどの痛み,
特に、緊急の鎮痛作用に効果があります。
つまり即効性があるということです。


2 労宮(ろうきゅう)

労宮



中指の骨を下にたどっていくと
くぼみに当たります。
その少し薬指側が労宮です。


メンタル機能をつかさどる重要なツボです。
心身のコリがほぐれてリラックス感が高まります。

気持ちを落ち着かせる効果もあるので、
緊張したり、あがったりした時のお助けツボになります。

特に胸にある壇中(だんちゅう)というツボに労宮(ろうきゅう)をあてると
あがった時、効果抜群です。お試しあれ。


※壇中

壇中



両乳頭を結んだ線と胸骨中央部が交わるところ
ここに労宮を軽く当てます。


対応症状
自律神経を整えるツボなので、落ち込みやイライラ、憂うつ、不眠
心の疲れからくるストレスに有効です。(ストレス解消法)もご覧ください。

3 手の三里(てのさんり)

手の三里



ひじを曲げた時できるシワに人差し指を当て
手首方向に指幅3本分のところにあります。
押していって骨に当たるところです。


「三」は東洋医学でいう天の数で幸運の数。
「里」には稲の意味があり、稲は食糧であるところから、
 胃腸の病気によく効くとされています。

対応症状
手の三里(てのさんり)は通常肩こりによく効くツボとされていますが、
上記のように胃腸の機能も整えます。


4 足の三里(あしのさんり)

足の三里



ひざの外側の下、ふくらはぎ側の
やや突起した骨のすぐ下にあります。



内臓の不調による諸症状から、筋肉や神経系の痛み、コリまで、
全身のさまざまなトラブルを解消してくれるオールラウンドのツボです。
特に足やひざの疾患によく効くことから、健脚のツボと知られています。

長時間歩いて疲れた時など有効です。

対応症状
足、ひざ、腰の不調をはじめとして、胃炎や胃けいれん、吐き気、便秘、下痢などの
消化器系のトラブルにも有効です。

5 三陰交(さんいんこう)

三陰交



内くるぶしの中心に人差し指の端を当て、
ひざ方向に指幅4本分すねの骨のうしろにあります。



3つの経絡が交わるためこの名前がついています。
女性のための万能、特効ツボです。

血行促進やホルモンバランスを調整するため応用範囲が広く
中でも生理不順や更年期障害によるさまざまな症状など
女性特有の不調に優れた効果を発揮します。

対応症状
生理痛、生理不順、更年期障害、不妊症婦人科系の症状
冷え性、不眠、むくみ



6 湧泉(ゆうせん)

湧泉



足の2指(人差し指)の骨をかかと側にたどっていくと
少しくぼんだところがツボです。


足の裏にある代表的なツボ
命(生命力)の「泉が湧く」という意味を持ち
第二の心臓と呼ばれる足から全身にエネルギーを送ります。

対応症状
疲労回復、冷え性、のぼせ

7 天柱(てんちゅう)

天柱

首の後ろの髪の生えギワで
二本の太い筋肉(僧帽筋)の
外側のくぼみがツボです。

頭を支えるようにして両手を
そのくぼみに当てます。



天は頭の意味です。東洋医学では自然を人体に対応させ
頭部を天に例えます。
すなわち天柱は、頭部を支える柱という意味になります。

対応症状
肩こりの原因となる僧帽筋のコリや、同じく肩こりからくる
締め付けられるような頭痛(緊張型頭痛)に効果があります。



8 風池(ふうち)

風池



後頭骨のキワで天柱より指1本外側にあります。



風の邪気(風邪)が体の中に入って池のようにたまるところ
という意味があります。
風邪の諸症状に有効なツボです。

対応症状
頭痛、熱っぽさ、だるさ、関、のどの痛み鼻づまり
風邪の初期症状の緩和に有効。


9 肩井(けんせい)

肩井



頭を前に倒すと出てくる骨(第7頸椎)と
肩先の骨(肩峰)を結んだ線の中央。
乳頭を真上にたどったところにあります。



肩をめぐるエネルギーの源(井戸)であると同時に、
肩の疲労や老廃物が湧きだすところで、
肩こり撃退の要所です。

対応症状
肩、首のコリや痛み、五十肩、寝違え、頭痛

10 大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪1 



背骨のキワを上からたどり
骨盤上、ウエストラインにぶつかるところがツボです。



重要なツボが並ぶ背骨ラインのツボの中で、
最も重要なツボといえます。
「大腸にエネルギーを注ぐ」という名のとおり
腸の働きを促進し、便秘や、下痢など腸にかかわる症状を
緩和させる働きがあります。

また腰痛や背中痛、慢性疲労にもよく効きます。

対応症状
胃腸トラブル、便秘、下痢、生理不順
腰痛、ぎっくり腰、背中の痛み

加藤雅俊氏著 ほんとのツボがちゃんと押せる本 参照